今日も「絶滅の人類史」を読んでのお話です。
人類が26種類くらいいたって話を前回しましたが、それがいちいち学名で登場するから覚えられないんですよねw
「アウストラロピテクス・アフリカヌス」とか「ホモ・ハイデルベルゲンシス」とか。
一応大きな分類を先に書いて(ホモとか)その後に細かい分類の名前を書いているので、大雑把には理解できるんですけど、英語でもなければ日本語でもないのでなかなか慣れないですよね。
「アイアンマン」とか「スパイダーマン」みたいなわかりやすい名前にしといてくれればよかったんだけどw
で、こういう学名をつけるときに使うのはなんの言葉かといえば「ラテン語」です。
僕も昔、大学で植物の研究とかしてたから、学名にラテン語が使われている事はなんとなく知ってましたが、なぜラテン語を使っているのかって今回の本を読んで知りました。
【今は使われていないラテン語】
今の時代で考えれば英語が伝わりやすい気もするし、学名が使われ始めた時代に勢力が強かった国の言語でも納得ですよね。
でもラテン語は違うんですよ。
学名がつけられ始めた時期にはもう使われていない言語だったようです。
これが一見不思議なんですが、使われてないってことが重要だったみたいですね。
【死んでいれば変化しない】
言葉って時代によって変化しますよね。
例えば、日本語の「全然」っていう言葉。
ちょっと前まで「全然いいよ」っていう言い方はおかしいとされていて、「全然ダメ」みたいに使うのが普通だったと思うんですよね。
でも今では全然+肯定は普通に使われるし、かなり昔に遡ると全然+肯定は使われていたと言います。
そんな風に使い方が変化したり、新しい言葉が増えたり、いつの間にか使われなくなる言葉があったり。
というか、古典の授業で習った言葉が意味不明なわけだから、かなり変化してるってことですよねw
いと変化しけりです。
でもラテン語って今は使われていないから、新しいラテン語は生まれないし、使い方が変わることもありません。
そうなれば何年後に見ても意味が変わってないからわかる。
すでに死んだ言葉であることで、学名は永遠に死なないんですね。
そういえば、ヨガでよく使われる「サンスクリット語」も今では使われていない言葉らしいです。(インドの一部地域で使われているとか言うけど)
だからポーズの名前や、ヨガ哲学の言葉も、今後いつまでも残り続けるかもしれませんね。
一見不思議なことでも「なぜ」ということを掘り下げれば納得する理由があるものですよね。
No.1214