【ヨガ哲学】ヤマ→アパリグラハ→人と比べることが執着になる

今日もヨガ哲学のお話です。

 

ヨガのゴールは心のコントロール。

そのためには8つのステップがある。

その第1ステップは日常でやってはいけないこと5個。

やってはいけないこと5個の最初の1つがアヒムサ(傷つけない)。

2つ目がサティヤ(騙さない)。

3つ目がアスティヤ(奪わない)

4つ目がブラフマチャリヤ(欲に溺れない)

という流れで解説しているところですね。

そして今回は5つ目のアパリグラハ(執着し過ぎない)についてです。

 

これは前回のブラフマチャリヤとちょっと被った説明になってしまうかもしれませんね。

欲に溺れないという話から、執着し過ぎないというところまで飛躍して話してしまいましたが、それは今回のアパリグラハかもw

 

【欲はどんどん強くなる】

前回話した3大欲求とかは、満足すれば一旦落ち着くものなんですが、物欲とか承認欲求は制御しないとどんどん強くなっていき、終わりがないですよね。

お金が欲しいと思って手にしても、今度はもっと多くのお金が欲しいとか、フォロワー数もそうだし、何かコレクションしている物なんかも同じかも。

そして「もっと欲しい」と同時に「失いたくない」が出てきます。

 

多分人間は「失いたくない」の方が強い感情になるかと思いますので、執着ってそういう形で現れますよね。

 

【人と比べることが原因】

ではこの執着に関してですが、「もっと欲しくなる」のは誰かと比べたからという事が多いと思います。

お金や評価などが自分の周りで1番になっても、もっと別のうまくいっている人を見たら自分が足りないように感じます。

上を見ればキリがないですから、どんどん欲求は強まっていくわけですね。

 

そして今まで追い越してきた人たちと自分を比べていると、そこまで落ちたくないと思ったりして、今あるものを失う恐怖を感じます。

 

自分より優れていると感じている人と比べる「上方比較」も、自分よりも劣っていると感じている人と比べる「下方比較」も、どちらも執着を生む原因になります。

なのでヨガの考え方では他者との比較はやめるべきとされます。

「人と比べない」ってヨガレッスンでよく言われますもんねw

 

 

【比べることが必要な時もある】

もちろんヨガとは別の観点で考えれば、比較があってもいいと思います。

スポーツやビジネスなどで大成功するには、うまくいってる人と比べて負けないようにしなきゃいけないし、うまくいってない人と比べて失敗しないようにする必要があります。

勝負の世界にもヨガの知識は役立ちますが、ヨガ100%では勝てないですよね。

 

うまく自分の生き方と照らし合わせて、使えるところを使うようにしたいところです。

 

No.1141

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