ヨガや仏教では、死んだら生まれ変わって、次の人生があるって言われたりしますよね。
そして良い行いをして徳を積んだら次の人生は恵まれた環境でスタートする。
悪い行いをしていたら次の人生は過酷な環境に生まれ変わったり、場合によっては人じゃないものに生まれ変わる。
そんなことも聞いたことがあります。
で、最近ヨガインストラクターの人と話したんですが、この輪廻の話は結構ひどいルーツがあるようです。
【カースト制度】
学校の社会の授業で習ったと思うんですが、昔のインドといえば身分制度がありますよね。
バラモン(宗教の偉い人)が一番偉くて、クシャトリヤ(王族貴族)、ヴァイシャ(平民)、シュードラ(奴隷)、といった明確な階級分けがありますよね。
すると偉い身分で生まれた人はいいけど、そうじゃない人は納得いかない事もあるはずです。
「自分も偉くなりたいです!」って言うかもしれない。
でも偉い人からしたら、奴隷はずっと奴隷でいてくれた方が助かるし、反発されたら困ります。
だから輪廻という考え方を教えたんだとか。
【次回の人生に賭けるという発想】
「偉くなりたいんだ〜、じゃあ今の人生で精一杯役割を全うしたら、次回の人生でもっと偉くなれるかもよ」とか言い、
「逆にサボったりしてると、次回の人生はカエルさんとか虫さんになります」ってつけ加えます。
生まれながらにその人に人生は大枠が決まっていて、その中で徳を積めば次回はもっといい人生、業を背負えば悪い人生がスタートする。
だから今の自分の身分は受け入れて、できることをしっかりやるようにする。
この教えによって偉い階級の人たちが得をしていたんじゃないかっていうお話でした。
僕は歴史書を直接読んだわけじゃないので、詳しい話は分かりませんが、なんとなく納得感のある話でしたね。
もちろん輪廻は本当は誰かの善意で考えられた事かも知れませんが、こういう可能性もあるよね〜。
No.1121