ヨガのポーズには色んな形がありますが、どこか1箇所に意識が行き過ぎると、同じような形でもあまり深いポーズとは言えないかもしれません。(昔そう習った)
例えば立った状態で両手を真上に上げる場合。
動いているのは肩から先なので、意識は手や腕に行くことが自然ですよね。
ヨガでは一点に集中するという練習もあるので、それはそれで良いんですが、一点に集中できたら次は他の部分にも注意を向けて、体全体をふわっとコントロールする段階までいけると深いポーズになると言われます。
さっきのように手を上にあげるなら、
・手は上に伸び続ける
・足は床を押し続ける
という2箇所への意識がまずベースになりやすいです。
そこからさらに、
・背骨を一つずつ伸ばす意識
・肩甲骨、肘、手首もそれぞれ伸ばす意識
のように細かい部分を足していきます。
イメージとしては「全部を同時に意識する」みたいな感じですね。
ただ、全部を同時に意識するっていうのは、実際は多分できなくて、体全体を大雑把に意識する形になるかと思います。
前にボウリングの実験の話をブログで書いたことがあるんですが、何か動作をする時は、まず細部に意識がいきます。
手とか、足とか、その動作でメインになるところですね。
細かい部分に意識がいってるうちはあまり上手く動けなくて、成果も出にくい期間です。
そして他の部位にも個別で意識がいくようになっていき、最終的に体全体を大雑把に使うような意識に変わります。
細部への意識が統合されて、全体を捉えられるようになったら、動作が自然になって成果が出やすい時期になります。
スポーツなどではここから更にレベルアップするために、また別の細部へ意識が向きます。
その時期が一度成果が出にくくなる「スランプ」です。
スランプの状態でしばらく続けていったら、新しい意識と今までの経験がつながって、また全体が統合されます。
すると以前よりも一回りレベルアップした状態になるという感じ。
ヨガのポーズも、パッと見では上級者と中級者は同じような動きをしていますが、何度も進化を続けているような上級者は体全体が高いレベルで協調して動いてるんでしょうね。
最初はまずできるところから。
だんだん全身が協力してくれるようにしていきたいですね。
No.1111