ヨガをしている人なら、練習によって体が痛くなってしまう経験をしたことがあるんじゃないでしょうか。
関節を痛めるのは手首や膝などが特に多いですが、他にも肩や脚が筋肉痛になったり、転倒して打撲になったりもあるかもしれません。
ヨガに限らずトレーニングでは、体を強くしたり整えることが目的の場合が多いので、本来は体に痛みが残るというのは望ましくないですよね。
筋肉痛くらいなら良いかもしれないけど、しばらく続く痛みとかはやり方が間違っている可能性が高いです。
では痛みが出る練習は間違っているのかというと、それも微妙なんですよね。
強度で言えば、低すぎれば怪我をしないけど変化もしない、強すぎれば怪我の恐れがあるけど変化は大きい。
痛みが出るような強度の練習はハイリスクハイリターンですよね。
これは悪い面もあるけど、メリットもあります。
難易度も同じかな。
バランスポーズなどで今の能力を大きく超えるチャレンジをすれば、転倒して怪我をしたりすることも考えられます。
でも体は適応しようとして大きく成長できるかもしれません。
もう一つ痛みが伴うケースがあるんですが、それが「体を痛めるフォーム」ですね。
肘や膝を伸ばしすぎないとか、つま先と膝の向きを揃えるとか、そういう指導を多くのヨガインストラクターがしますが、怪我をしやすいフォームを避けるためですね。
これに関してはできるだけ避けるのが良いと思いますが、メリットがないかと言われれば、多分あります。
「こうやったら痛める」と知識で知っていても、実際に怪我をして実感する方が理解できます。
どういう感覚が続いたら痛くなるのか、自分の体の声を聞けるようになりますよね。
そのためには痛みが出る動きをやることにも意味はあるかも。
「喧嘩するほど仲がいい」みたいな言葉がありますが、自分と体も同じかもしれませんね。
仲直りができる範囲なら、時には喧嘩するのも良いってことかな。
No.1110