呼吸とエネルギーの方向

久しぶりにヨガの本を読んでます。

僕が最初にヨガの資格を取った時に教えてもらったケン・ハラクマさんの本です。

ヨガで使われている動きや考え方について、「科学的にはどういう意味があるのか」とかをいつもは調べたりしていましたが、「ヨガではこういう意味で使われている」というのをストレートに聞くのは久しぶりですね。

 

【腹式呼吸・胸式呼吸】

例えば呼吸法について、腹式呼吸と胸式呼吸っていう呼吸の仕方がありますが、一般的には腹式呼吸がリラックスできて、胸式呼吸が元気になると言われます。

これは体の活動モードを切り替えるスイッチである、自律神経が関わっていて、腹式呼吸では副交感神経(リラックスのスイッチ)が優位に、胸式呼吸では交感神経(活性化のスイッチ)が優位になるからだとされます。

緊張しちゃう時なんかは腹式呼吸で落ち着かせるといいし、やる気が出ない時は胸式呼吸でテンションを上げるのがいいかもですね。

 

【ヨガではエネルギーの方向】

この二つの呼吸法、ヨガの考え方でも腹式呼吸はリラックス、胸式呼吸は活性化という風に言われますが、理論は少し違っています。

そもそも背骨を中心に体の中にはエネルギーが巡っていると考えられていて、呼吸によってそれをコントロールします。(なんか鬼滅の刃みたいだよね)

 

そして体内のエネルギーが上にいくと活性化、下にいくと落ち着くと考えられていて、ヨガのポーズなんかでも、重心が低いポーズ(寝っ転がるやつとか)は落ち着かせる効果、重心の高いポーズ(片足立ちとか)は元気になるような効果があったりします。

 

呼吸も同じように考えられていて、腹式呼吸でお腹を膨らませるのはエネルギーを下に出すことになり、安定化、リラックスに繋がります。

逆に胸式呼吸は胸を広げてエネルギーを上に出すので、活性化、元気になります。

 

【偏りすぎないように】

自律神経も交感神経、副交感神経のどちらかに偏りすぎると体調を崩しますが、ヨガで言われるエネルギーの方向もどちらかに偏りすぎないようにした方が良いとされています。

基本的には朝に胸式呼吸でエネルギーを上に引き上げ、日中を活動的に。

夜は腹式呼吸でエネルギーを降ろして睡眠をしっかりとります。

 

 

実際にエネルギーがどっちに行くとかはよくわかりませんが、結果的に今の時代で言われていることと同じことをするわけですね。

昔から行われている謎の習慣ってヨガに限らず色々あると思いますが、意外と理にかなっていることが多いですよね。

 

 

No.1099

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