今日は一酸化窒素(NO)のお話なんですが、あまり馴染みのない物質ではないでしょうか?
僕は呼吸の勉強をするまでほとんど一酸化窒素って言葉を使ったことがありませんでした。
二酸化炭素(CO2)とかは結構聞きますけどね。
で、なんで一酸化窒素のお話をするかと言うと、「病気の予防に効果がある」と言う情報があるんですよね。
【殺菌作用】
一つは殺菌作用があると言うことで、病原菌などから体を守ってくれる効果があるみたいです。
気体なので呼吸時に体内に入ったりしますが、このパンデミックの時代には呼吸の仕方に気をつけて摂取したいですね。(コロナに効果があるのかどうかは知りませんがw)
【血管拡張作用】
そして一酸化窒素は血管を広げる作用があるので、動脈硬化とか脳卒中とか、血管が硬くなって起きる病気の予防になると言われています。
血管は筋肉によって広がったり縮まったりしますが、一酸化窒素が作用すると血管の筋肉が血管を広げるように働くわけですね。
血の通り道である血管が広くなれば、血流がスムーズになるかと思います。
【鼻から吸わないと体内に入らない】
そんな一酸化窒素はどうやって手に入るのかといえば、実は鼻の中で勝手に生成されているみたいです。
鼻の穴の中で常時一酸化窒素が作られていて、鼻から息を吸うと体内に流れ込んでくる感じ。
でも口から呼吸していたら一酸化窒素は体内に入らずに、鼻の穴から外へ垂れ流しです。
せっかくの健康ガスを逃しているわけですね。
【鼻呼吸はメリット多し】
ここからは何度か記事にも書いていますが、鼻呼吸には他のメリットもあります。
・鼻毛でゴミとか取れる、口呼吸だと素通りで体内
・粘膜で菌とかを捕まえる、口呼吸だと素通りで体内
・加湿保温されて喉を痛めない、口呼吸だと口自体も乾いて虫歯の原因とかにもなる
・鼻の穴は小さいので吸い込むために筋肉を使って鍛えられる、口呼吸の場合は簡単に入ってくるので筋肉をほとんど使わない
もちろん運動中とか、状況によっては口呼吸のメリットもあるので、鼻呼吸が最強ってわけではないんですが、日常的に使う呼吸としては鼻でやった方がメリット多いかもですね。
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