運動と血流量

食べた直後の運動は消化に悪いというのは前回も書きましたが、そもそも常識的に知られていることですよね。

でも実際にどの程度の影響があるのかっていうのを数値的に見るとイメージがもっとクリアになるかもしれません。

 

消化吸収を行うときは胃腸に血液がたくさんあった方が効率的なので、運動時、筋肉などへの血流が多くなって、内臓への血流が減ると消化はうまくいかなくなります。

 

【安静時、全身6ℓ、内臓1500ml】

で、安静時の血流量はどのくらいかというと、1分間に心臓が全身に送り出す血液が大体6ℓくらいだと言われます。(体重とかによる)

筋肉とか脳とか、色んなところに送られ、内臓には1500mlほどが送られます。

安静時なので、消化吸収にもしっかり対応できる量ですね。

基準は1500。

 

【軽い運動、全身10ℓ、内臓1000ml】

ウォーキングやジョギングのような軽い運動をすると心拍数に応じて血流量が増えます。

だいたい10ℓくらいが目安のようですね。

全身の血流は2倍近く増えているわけですが、内臓への血流量はむしろ減って1000mlです。

食べた後に動かないのに比べて、食べてすぐ歩いたり走ったりすると、消化吸収能力は3分の2に減るわけですね。

 

【激しい運動、全身18ℓ、内臓600ml】

スポーツのような激しい運動だとさらに変わります。

全身には増え、内臓は減る。

ここまでくると最初の3分の1くらいの消化能力ということになります。

消化不良が見込まれますね。

 

【最大強度、全身22ℓ、内臓300ml】

ここまで強度が上がることは少ないと思いますし、持続もできないと思いますが、MAXでここまでいくようです。

内臓へは5分の1ですね。

 

 

以上のように、運動量が増える→全身の血流増加→内臓の血流減少。

ということになります。

 

食べ物によって消化のしやすさも変わりますので、何か食べるとしたら運動強度に合わせて消化のいいものを選べば大丈夫かもしれませんね

 

No.1049

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