前回の続きで、「お腹がすいたら運動した方がいいかもですよ」ってお話です。
【お腹空きすぎたらあまり食べられない】
突然ですが、お腹空き過ぎたときって、意外とたくさん食べれなかったりしませんかね。
例えば、朝から何も食べれなくて、やっと夜ご飯という時、1日分食べてやろうと思ってたくさん買い込んだのはいいけど、意外とすぐにお腹いっぱいになってしまい、デザートまで辿り着かなかったという経験、皆さんも似たような事を経験したことがあるんじゃないでしょうか。
僕も弁当、惣菜、フルーツ、スイーツとフルコースの様に揃えた結果、最後のスイーツは全然いらなかったな〜ってなったことがありますw
これって、かなり広く知られている現象ですが、メカニズムはそこまで知られていなかったりしますよね。
【血糖値の上下】
これには血糖値の上下が大きく関与していると言われていますが、そもそも血糖値っていうのは血液中の糖の量なので、全身を巡るエネルギー量とでも言いましょうかね。
食べ物を食べた後、消化吸収の後に血液に糖が巡りますが、食後の高い血糖値で160mg/dlくらいと言われます。
エネルギーレベル160ですね。
これはまさに満腹の状態です。
そして食後に時間が経っていくほど、血液中のエネルギーは体の細胞に入っていって血糖値が下がっていきます。
数値としては、すごく下がった状態で70mg/dlくらいになるようです。
エネルギーレベルが70まで下がると、体としては「お腹すいた」というサインが出てきますので、すぐに食べ物が手に入る現代ではここが食事のタイミングになりがちです。
エネルギーレベルを70から160まで上げるために、90のエネルギーを補給するわけですね。
しかし、昔はすぐに食べ物が手に入らないので、ここから運動開始になります。
血液中のエネルギーは体の各所に行ってしまったので、活動のために脂肪からエネルギーを取り出して血液に回します。
すると血糖値は90mg/dlくらいまで自然に上がるんですよね。
体内に貯蔵していた脂肪を使って活動し、血糖値も少し回復。それから食べ物を食べることになります。
エネルギーレベル90まで戻った状態から160まで食べるので、70の食べ物でお腹いっぱいになります。
最大に空腹だった状態に比べて20の差がありますよね。
これが「お腹空きすぎてあまり食べられない」のメカニズムです。
思ってたよりも8割ほどしか食べられないということになります。
【本来はお腹空きすぎてから食べる】
原始時代からあまり進化していない人間の体の構造を考えれば、本来はお腹空きすぎてから食べるのが正しいのかもしれません。
食べてない時間が長いので、1日2食くらいになるかもしれないし、一回の量も少なくて済むので、なかなか太ることはないですよね。
しかも食べる前に運動するということもやれば、なおさらです。
もちろんボディビルで結果を出すとか、スポーツでハイパフォーマンスを出す必要がある場合は変わりますが、健康的な体づくりには合うのかもしれませんね。
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