何倍だったら一年待てるか

今日は行動経済学についての本を読んでました。(難しそうだから漫画で読むシリーズ)

行動経済学って、ちょっと心理学的要素が入った経済学って感じなのかな。

 

例えば1000円を得るのと、1000円を失うのは数字としては同じ大きさですよね。

でも心理的な要素を考えれば1000円を失う方が大きく感じやすいようです。

こういう単純な計算では説明しきれないよねって話を研究したのが行動経済学らしいです。

 

頭では「こうしたい」という考えがあっても、ついつい別の行動をとってしまうということは確かにあるので、少し勉強してみると面白いのかな〜って思いましたね。

例えば、毎日コツコツ運動をしたり、食べ物に気をつけることで、健康や理想の体型が手に入るとしても、

毎日ダラダラしたり、脂っこいものや甘いものを食べる楽しみを選んでしまう。

こういうことってありがちですよね。

 

「目の前の快楽の方が価値がある」と納得しているのであれば問題ないですが、「本当は未来のために頑張りたい」と思っているのであればなんとかしたいところです。

 

人間は元々、今日を生き抜けるかどうかもわからない野生環境で進化してきたので、遠い未来の利益よりも目の前の利益を優先するというのはよく言われます。

まさに遠近法のように、近くは大きく、遠くは小さく見えてるんですよね。

有名な実験だと、「今日10000円もらうのと来年11000円もらうのはどっちがいいですか?」という質問をする実験があります。

金額にもよるとは思いますが、基本的にはちょっとの差なら少なくても今日もらいたい人が多いようです。

 

だから基本的には、今得られる利益と遠い未来に得られる利益が同等とか、少し大きいくらいでは、今を優先してしまうんですよね。

 

そこで思ったんですけど、例えばダイエットなら効果が出るまでに、半年か1年くらいのスパンは見る必要がありますよね。

だから「手に入るのに一年かかるとしても、今日の快楽よりも利益が大きい」となればうまくいくんじゃないかと。

 

感覚には個人差があるので、例えばさっきの「10000円もらえるならどっち問題」なら、1年後にいくらなら待ちますかね。

仮に今日1万円or一年後1億円、だったら一年待つ人って多そうですよね。

なんなら100万円でも結構待つんじゃないかな。

10万円、5万円、2万円、1万五千円。

どの辺で自分の選択が「一年後にもらう」になるかで、自分の感覚がわかります。

 

例えば2万円なら一年待つかなって人であれば、今日の楽しみの2倍以上利益があると実感できれば我慢できるのかも。(それをしばらく続けなきゃいかんけどw)

でも100万円の場合だったらかなり大変ですねw

よっぽど大きな目標じゃないと難しいかも。

 

 

・遠い目標を達成するために今日失うものは何か(テレビ見る時間とかね)

・その失うものの価値はどのくらいか(数値化は難しいけど、1000円失うくらいの強度とか)

・目標達成まではどのくらいの期間が必要か(さっきの例なら一年とか)

・その期間待つとしたら、今日得られる場合の何倍の利益である必要があるのか(何万円なら待つか問題ね)

・失ったものの価値に倍数をかければどのくらいなのか(1000円の価値×5倍とか)

そうやって出てきた価値を超えるほど達成したくないと、目標達成って大変かもしれませんね。(上の例なら5000円支払っても手に入れたい事かどうか)

いろんな事を途中で諦めてしまう理由が少しわかったような気がしましたw

 

No.1032

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