先日為末大さんの「限界の正体」という本を紹介しましたが、今日は本とは別に為末さんが話していた内容で面白いのがあったので、そちらについて。
「スポーツをやっていくとだんだん楽しめなくなっていくのはなぜか」というテーマのお話です。
最初ってサッカーでもバスケでも、気楽に始めればそれなりに楽しいですよね。
もちろん好みが分かれるので、ハマらない人もたくさんいますが、楽しくてハマってしまう人は一定数います。
そして毎日のように楽しんでスポーツをしていくと、どこかで楽しめなくなる場合があります。
これは「飽きる」とはまた違う感覚で。
「うまくできなければいけない」とか「勝たなければいけないとか」、そういうプレッシャーに起因するタイプのやつです。
長く続けるほどに「上手くないといけない」と思ったり、チームで活動してれば「勝たなければいけない」と思う。
当然うまくなった方が楽しいし、勝った方が楽しいケースが多いので、それ自体はいいんですが、
「下手だったらダメ」「負けたらダメ」という考えはスポーツをつまらなくする可能性があるようですね。
僕が部活でバレーボールをしていた時も、チームでダンスをしていた時も、そういうのはあったな〜
楽しいけど、純粋に楽しむだけではいけないという感覚。
プレッシャーもある程度は良いですが、競技の楽しさをプレッシャーが上回ってしまったら、スポーツが辛いものになってしましますね。
ただ、特に大きなプレッシャーをみんなが受けるプロの世界でも、楽しめる人と楽しめない人がいるようです。
それは周りからの評価に対する考え方が違うみたい。
試合に出て勝てば賞賛され、負ければ批判される。
これは事実なので変えようがないですよね。
あとは捉え方の問題。
負けて評価が下がったら、自分の価値がそのまま失われると考えていれば怖いです。
でも負けて評価が下がっても、自分の価値が下がったわけではなくて、また挑戦すればいいと思えばダメージは少ないです。
前者はハイリスクハイリターンの勝負。
後者はノーリスクハイリターンの勝負。
挑戦するのが怖くなくなって、楽しみ続けることができるそうです。
勝ったらすごいけど、負けても自分が積み上げてきたものは消えませんからね。
No.1012