ヨガに関して、「片足のバランスポーズはどうやったらうまくいくのか」ということをよく聞かれます。
ヨガレッスンを受けると、片足で立つ「木のポーズ」って割とよく出てくるんですが、日常的に片足立ちってあまり出てこないから、きっと難しく感じる人も多いんですね。
今までも「床を強く踏む」とか、「体幹を少し締める」とか、技術的なことは伝えてきたんですが、今日はちょっと概念的なことを考えてました。
片足立ちに限らずですが、ポーズをとっていて「倒れてしまう」という事は、「大きくバランスを崩した」という状況ですよね。
それに対して「グラグラするけど保てている状態」は「ちょっとバランスを崩した」です。
そして「ちゃんとポーズが取れている状態」でも「小さくバランスを崩す」は起きている可能性があります。
例えば片足立ちでちゃんと立てる位置に重心があったとして、人間の体は呼吸も循環もしてるし、筋肉疲労も出てくるので必ず動きます。
ちゃんとバランスを取れる最適な位置から1ミリの範囲で重心がブレるような感じ。
右に1ミリ動いてしまったら左に1ミリ戻して、前に1ミリ動いたら後ろに戻す。
こうして小さい揺れを修正しながらポーズをキープしています。
これはぱっと見ではわからない揺れですね。
でもその揺れの感覚がまだ研ぎ澄まされていなくて、3ミリずれた時点で気づくとします。
すると当然3ミリ戻さないといけなくなるので、重心が大きく動きます。
1ミリ調整の時に比べて大きく動くので見た目にもグラグラがはっきり出るはず。
感覚がもっと曖昧な場合は1cmくらい重心がずれてしまうかも知れません。
するとそのまま倒れてしまうかも知れないし、1cmのズレを戻そうとした結果、2cmくらい動かしてしまって崩れるかも知れません。
これが倒れる時の状態ですね。
小さな揺れのうちに即座に対処していれば、大きな揺れになる事はなく、倒れることもないわけです。
これ、部屋の掃除とかと同じです。
ちょっと汚れた時点で掃除していれば絶対にゴミ屋敷にはならないですよね。
そして「ちょっとの汚れ」の感覚が人によって違うと思いますので、その感覚が鋭い人ほど部屋は汚くならないはず。
あまり具体的な話ではなかったですが、バランスポーズに関してはこういう考え方があるな〜って思いました。
No.1011