効率って罠だったりする

技術を身につけるとか、何かを作り出すとかって、

「効率」が大事な時ってありますよね。

 

特に期限が短い時、誰かと競争する時なんかは顕著で、

効率よく集中的に取り組んだ方が間に合うし、人に勝てる。

 

だから、何かを人に教える仕事の場合、

僕でいうとダンスのレッスンをしていますが、

効率よく習得できる方法を教えて対価を得るという構図が基本です。

 

自分で色々非効率なことも試した結果、

「こっちは違うし、こっちも違う、この方法が1番スムーズに習得できるはず」

基本はこれを伝えますよね。

 

そして、時には「基本はこれが1番だけど、この人にはこっちが合うかも」

を伝えることもある。

 

自分が遠回りしたり、寄り道した数が多いほど、伝える選択肢が増え、精度も高まる。

 

だから、

教える側になるなら、自分に効率を考えてはいけないんだと思います。

 

効率のいい方法を習って、それしかやってこなかった人は、

自分が教える時にもその方法を教えるしかないし、

その方法がなぜ効率的なのか、身をもって理解していません。

 

正直言って僕自身もそういう教え方になることたくさんあります。

ダンスの技術でも、自分が好きで研究している分野以外は、人から聞いた通りにやってたりするし、

体の学びも、まだまだ浅い知識なことが全然多い。

 

でも、それだと応用が効かないですよね。

 

効率のいい方法を学んだら、それをひたすらやるのもいいけど、

逆に効率が悪い方法をやってみて、本当に効率悪いのか、何が悪いのかを考えたり、

誰もやってない方法を試してみたり、

一見無駄に思えるような非効率な方法をやった人にしか、本質は見えてこないんじゃないかな。

全部のジャンルにそれをやってたら、時間がいくらあっても足りないから、自分のやりたいジャンルに絞られますけどね。

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