今日はスクール内の大会が近いということで、レッスン中はほとんどバトルをしていたんですが、やっぱり実践になると、技の成功率は、普段の練習よりも下がりがちになります。
それは当然と言えば、当然ですが、一定以上のレベルで使いこなせるようになると、ほとんど失敗しなくなるので、「練習でできるけど、本番で失敗する」位の状態はまだまだ練習不足といえます。
今日見ていると、特に止まる技が失敗しがちかな。
ブレイクダンスでは、倒立の形で止まったり、片手で支える形があったり、種類は様々ですが、結構難しい形で止まることを、主にフリーズといいます。
これを音楽に合わせて、踊りの中でしっかり止めるっていうのは、なかなか難しいんですよね。
これを理解して習得する必要がある。
そもそも「止まる」って何かと考えると、
「力と力が均等にぶつかっている状態」ともいえます。
例えば、ただ立っている時、
重力によって、体重分の力が下にかかって、床の力で、それと同じだけの反力を受ける。
結果的に上下に均等な力がぶつかり合っているので止まっているといえます。
まず、フリーズの最終的な形は、これと同じように、上下は、均等な力になっていますし、左右や前後も同じ力をぶつけ合って止めるというのが大事になってきます。
片足立ちとかも、少し難しいバランスになるので、それを感じやすいと思いますが、
右手と左手を横に広げたとして、左右の離れていく力が同じ位だと止まりやすいです。
そんな風に体のいろんな部分を使って、バランスよく止まるような力加減を作るのが、フリーズにおいて重要になります。
そして、ダンスでは基本的に、動いた状態から、急に止まるのが必要になるので、
勢いを止める方向にも、ちょうど良い力を発揮しなければ、1発で止まることはできません。
どちらかと言うと、こっちの方が難しい技術だと思います。
いろんな角度からフリーズに入ったり、いろんな速度強さで入ることで調整力が身に付くので、本番のテンション、床質、音楽の速さなどの不確定要素があっても、瞬時に調整できるような能力を身に付けることができます。
膨大な練習が必要になるので、自在にコントロールできるようになるには、まだまだ時間がかかると思いますが、その辺の練習が必要だなぁと思って見てました。
ブレイキンのフリーズほどではないですが、ダンスのポージングにおいても理論は似ていると思いますので、ピタッと止まりたい、と言うときには考えてみると良いかもしれません。