今日は「止まる」についてなんですが、
ダンスでは動きを止めるポージングやフリーズがよく出てくるので、結構重要な技術ですし、
同じテクニックがヨガのポーズで使われていたり、日常の姿勢にも活かせたりします。
まず、何もしなければ基本的に人って止まってますよね。
これは重力が地球の中心に働いていて、下に向かって前進が進んでいるんだけど、床があるからそれ以上行けなくて止まっているという状態。
下と上に働く力が同じ大きさだから止まっているということですね。
そして左右や前後にはなぜ進まないのかというと、右からも左からもあまり力を加えられていないから、
上下の力よりも左右の力が弱すぎて動かないって感じだと思います。
もし強風だったり、横から誰かが押してくたら動きますもんね。
体重の分の力が上下にかかっていて、横からは小さな空気の力くらいしかかかっていないので、
左右前後の力がゼロなわけじゃないとは思うけど、上下の方が圧倒的に強い場合には止まっていられるはず。
ただ、横からの力が大きい場合は、上からの力をもっと強くするか、逆方向に力を加えることが必要です。
ダンスとかの場合は、上から力を加えるのは難しいと思うので、逆方向に力を加えるっていう選択肢になると思いますが、
つまり、右に進みながら左に進む、みたいなことです。
試しに右手で右の壁を触ろうとして、同時に左手で左の壁を触ろうとしたら、どっちにも行けずに止まると思います。
頑張って両側に手を伸ばすほど、体はしっかり止まるはず。
その状態であれば、片足のような不安定な状況でも、結構止まりやすい。
もっと色々あるんだけど、基本的な考え方はこれですよね。