この前パーソナルのダンスレッスンで、ムーンウォーク(バックスライド)をレクチャーする機会があったんですが、
やり方を分解して形を作っていった後に、スピードを上げていきました。
特殊なステップではありますが、極端にいえば後ろ歩きなので、ある程度スピードがあったほうがやりやすいんですよね。
当たり前だけど、一歩目って動き始めなので力が入ります。
特にムーンウォークは片方のつま先で体を支えるので少し力が必要です。
でもスピードがついてからはだいぶ楽にできる。
動き始めは、床を押す力が筋肉から出されて、その反力で進むっていうことになると思いますが、
物体は動き出すと動き続けようとする力、慣性力が発生するので、その後は同じ動きを続ける限り最初よりも小さい力で済みます。
だから2、3歩で終わるよりも10歩くらい歩いたほうが心地いいんですよね。
この慣性力はいろんな動きに使えるものなので、移動し始めたらそのまま少し移動してしまうのが楽ってケースが多いです。
そこでちょっと思ったんですが、フィットネスプログラムって結構狭い範囲で運動するんことが多いんですよね。
スタジオの空間は限られていて、人数が多かったりするとなかなか大きくは移動できない。
すると常に右へ行ったらすぐ左という構造になりがちです。
車で言えば発進してすぐバック、また発進という感じかな。
アクセルとブレーキを頻繁に使っているわけですね。
ブレーキの力は筋肉をしっかり使うという点ではメリットもあるんですが、特定部位への疲労も蓄積します。
広さ的に限界はありますが、慣性をもっと使えたらいいのかな〜と、ムーンウォークから思いましたね。
物体の移動をもうちょっと理解したらいい内容にできるかも。